軽自動車に似合うのは通販型か代理店型か

現在20社あまりの損保会社が自動車保険を販売して競争を繰り広げていますが、その保険のタイプは大きく分けて二つに分かれています。

一つは保険自由化の前からあった従来タイプの「代理店型」、もう一つは自由化を契機に登場し普及してきた「通販型」です。

この二つのタイプの違いをわかりやすくするため、まずは全く違いのない部分から説明してみましょう。

■補償を組むための費用(保険料)は基本的に変わらない

言うまでも無く自動車保険は交通事故などの時の損害を補償するための保険ですが、どのような損害をどこまで補償するかが決まれば、通販型も代理店型も基本的には同じような保険料になるはずです。

例えば「対人:無制限、対物:無制限、人身傷害:5000万円」という任意保険を組めば、その補償のために支払う保険料は通販型であろうが代理店型であろうが基本的に変わりは無いということです。

なぜなら、すべての保険会社は、法律に基づいて設立された損害保険料率算出機構が決定する「料率クラス」という保険料率を共通に用いて保険料を算出しているからです。

この基本的に変わらない部分の保険料を、仮に基本保険料と名付けてみましょう。

基本保険料以外にも費用がかかる

敢えてわかりやすく言えば、自動車保険の保険料は、上記の基本保険料と、保険勧誘などに要する経費のための保険料とから成り立っています。

この経費を賄うための保険料を経費保険料と名付けてみましょう。

すると、

基本保険料経費保険料自動車保険の保険料

となります。

そしてこの経費保険料の部分が、通販型と代理店型では全く異なり、それが両者の保険料の違いとなっています。

■代理店勧誘と広告による勧誘との違いが保険料の差になる

さて、この経費保険料の部分は両タイプでどう違っているのでしょうか。

まず代理店型ですが、代理店型の自動車保険では代理店を通して勧誘が行われます。

そして成約すればマージンとして「代理店手数料」が代理店に支払われます。

この代理店手数料は、全体としてみれば保険料総額の2割程度と言われており、例えば保険料が10万円の自動車保険には、2万円の代理店マージンが含まれているという計算になります。

一方、通販型の勧誘は基本的にTVなどの広告によって行われます。

広告も確かに経費はかかるのですが、代理店手数料など代理店型の中間経費に比べれば圧倒的に少ないものとなります。

敢えて模式的に言えば、この「代理店手数料」と「広告費」の違いが、代理店型と通販型の保険料の違いとなって表れているということになります。

通販型の保険会社にはこの広告費さえも省略して保険料の安さで勝負しているところもあるほどです。

■軽自動車には保険料が安い通販型が似合う

敢えて簡略化して説明してみましたが、両者の保険料の違いは勧誘経費の違いから来るものであり、基本的な補償内容についてはなんら変わることがないということがお分かりいただけたと思います。

ネット等で言われる事故対応についても、両者に基本的な違いは有りません。

通販型も代理店型も事故対応は保険会社が直接行う点は全く同じであり、「非弁行為」となる代理店の示談交渉などは保険会社から固く禁じられています。

こうなると、代理店マージンだけで保険料が高くなってしまう代理店型は何のメリットがあるのかということになりますが、全くそのとおりで高い保険料に見合うメリットははっきり言って無いといっていいでしょう。

維持費の安いのが魅力の軽自動車では、なおさら代理店型を敢えて選ぶ理由がないということになります。

やはり軽自動車には格安保険料の通販型が似合うという結論になってしまいますね。

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